2023年4月23日日曜日

3年ぶりの空っ風

公私共にいろいろあって深く心に残った富岡でのメサイアから3年、群馬交響楽団にまた呼んでいただき、定期演奏会で通奏低音を1曲弾いてきました。

前回は高崎から富岡のホールまでの片道45分ほどを毎日オケバスで通ったのですが、今回は高崎駅からすぐのホールだったのでリハ前後ものんびりできて、本番前には、気になっていた駅前の高崎市タワー美術館へ。
日本画が好きなので、ここは小規模ながらとても好みの展示で、次回高崎訪問の折にもぜひまた行きたい🌿

初めておじゃました高崎芸術劇場はまだ新しく、非日常の大きな空間、舞台奥から客席奥まで続く高い天井はまるで星空のよう、あたたかな雰囲気と響きが素敵な大劇場✨
もうひとつ音楽専用ホールもあるらしく、気になるところ…。

ギタルラさんの楽器で♪
今回はモーツァルトが8歳で作曲したという交響曲第1番にチェンバロを入れていただき、今年度から群響の常任指揮者になられた飯森範親さん(のお披露目公演でした)がとても自由に弾かせてくださったおかげで、短いリハ時間でどんどん面白くなって、若さ溢れるイケイケのモーツァルトに😊
8歳って、若さどころの話じゃないですけど。。

1764年作曲なのでチェンバロが入ることは全くおかしくない、むしろとても自然で効果的なことなのですが、なかなかチャンスがないですよね。
でもすごく楽しかったんですよ、交響曲何番までチェンバロ入れられますかねぇ?と、別現場でお会いした先輩チェンバリストに話してみたら、なんと40番で入れたことがあるとのこと!
冒険できる現場、うらやましい🌟

約2,000席のホールがほぼ満席となった今回の公演、テレビマンユニオンでライブ配信されていたようなので、少ししたらアーカイブ配信も始まるのではと思います。

2023年4月15日土曜日

レジェンドの空気

前橋汀子さん&日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに混ぜていただき、1曲、通奏低音を弾いてきました🌹

無伴奏曲からフルオケバックのコンチェルトまで、ヴァイオリン名曲コンサート、休憩なしの1時間半。
リハも本番も、ご一緒できたのは短い時間でしたが、前橋さんのすさまじい集中力と音楽への強い情熱をすぐ目の前で体感できて(まさに役得!)、強く心に残るコンサートになりました。

袖で待機中に聴こえてきたバッハのシャコンヌ、凄かったな。
時間の凝縮感、空間を握りしめ、そして解き放ち、細かな感情表現がうねりとなってホールを満たしていくのが、スピーカーからもビリビリと伝わってきて。

小柄で、でもとても大きな演奏家、80歳にして現役ソリストの前橋汀子さん、尊敬します。

久しぶりの東京芸術劇場の舞台、真後ろにそびえる豪華な大オルガン、蓋を取られたシンプルなイタリアンチェンバロ、鍵盤下には綺麗な影✨


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2023年4月9日日曜日

今月30日は…

14時から横浜みなとみらいホール大ホールにて、練習ピアニストをしているプラチナ★シンガーズの第5回演奏会があります。(私は出演しません)

プラチナが始動して、もう9年目!😲
素敵な名前の、素敵なコンセプトの合唱団ができてワクワクしていたのがついこの間のようですが、気づけばずいぶん長くご一緒してきました。

様々な作曲家による宗教曲と、必ず日本の作曲家の作品も1曲、これが私にとっても本当に良い時間で、いま取り上げている「ふるさとの四季」(明治〜昭和の唱歌を編曲してメドレーにした合唱曲)は毎回うるうるしながら弾いています…日本語は美しい。

プラチナならではの深みのある演奏を、ぜひ多くの方に聴いていただけますように!


そして同日17時からは、大久保の日本ホーリネス教団東京中央教会にて、ガンバとリュートで巡るヨーロッパの旅
これはもう、ただ私がおすすめしたいので、載せます!😍

大好きな演奏家、ヴィオラ・ダ・ガンバの福澤宏さんとリュートの野入志津子さん、それぞれのソロコンサートも必ず聴きに伺いますが、お二人が揃ったらいったいどんな魔法が薫り立つことか✨(よくぞ企画してくれました!)


そんな、楽しみな30日のお知らせでした🎶


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2023年4月3日月曜日

さやの秘密

早くも桜吹雪が舞い始めた4月初めの日曜日、千葉市美術館内のさや堂ホールにて、 ヴァイオリン高橋万里子さんの生徒さんたちの発表会をご一緒してきました🌸

せっかくチェンバロを使うのなら!ということで、バロックものはもちろん、チェンバロが違和感なく合流できるヴァイオリン曲をいろいろと選んでくださったので、私も発見が多く、楽しく弾かせていだきました🎶

全ての生徒さんの演奏を、プロ奏者による弦楽器(&チェンバロ)のアンサンブルで支えるという、とっても贅沢な発表会!
腕白少年から立派なソリストのお姉さんまで、生徒さんたちが皆この素晴らしい機会を存分に楽しんで記憶に残してくれたらいいなぁと、まぶしい想いでした。
会の終わりに可愛らしい小さな生徒さんからお花をいただき、帰り道には新しくチーバくんをお迎え💛

まもなく100歳のこの建物、非日常の響きと雰囲気が大変美しく、古楽関係のコンサートも以前からよく行われていましたが、念願叶ってやっと弾きに行くことができました!
歴史的価値のある建物を守るため、刀の鞘のように建物ごと建物に入れてしまう「鞘堂」方式で保存されているので、この名前なんだそうです😳
長い長い時間、多くの人々の行き来とドラマを見守ってきた、この素敵な空間で演奏できて幸せでした。

たくさんのヴァイオリン曲を譜読みしていたら久々に自分でも弾きたくなって、数年ぶりにケースを開けて音を出し、ああそうだ、私はこの楽器をとっても大切にしていた、大好きだったんだ、と。
また少しずつ練習して感覚を取り戻していこうかな、まずは弓の毛替えをして…今年の緩やかな目標。


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