2021年11月23日火曜日

英国人の音楽のたしなみ 〜 王政復古後のイングランド



17世紀イングランド音楽を集めたコンサート、無事終演しました。
お足元の悪いなか御来場くださった皆様、どうもありがとうございました🌹

ソプラノ小林恵さんの渾身の企画、とても弾き甲斐のある有意義なプログラミングで、勉強になることもたくさんあり、リハーサルから本番まで充実の日々でした😍
チェンバロソロの、おなじみパーセル(実はクロフト?)のグラウンドは、せっかくなので鬼澤悠歌さんに一部バスラインを一緒に弾いていただきました。
孤独な心にほのかな火が灯ったようで、嬉しかった♪

同時代の西洋でも、イングランドの音楽はあらゆる面で独特。
通奏低音の数字の付け方も進行も。
思いもよらない展開にいつまでも(良い意味で)慣れることがなく、天気の変わりやすいイングランドの空気を体感できるような音楽だと感じます。
本当に魅力的です、大好き💛

ちなみに、コンサート前日11/21はパーセルの命日、当日11/22はキリスト教の聖人で音楽家と盲人の守護者である聖セシリアの祝日、巡り合わせのようなコンサートでした。


近江楽堂は、今年末で一度閉まってしまいます。
8月のクローズドコンサート、先月のひとり琴、そして今回と、続けてここのチェンバロを弾かせていただきましたが、次はいつ会えるのかなぁ…。

音色も弾き心地もさることながら、この見た目が好きで(特に脚!)、最後に寂しく愛しい気持ちを込めて撮ってきました😌

2021年11月21日日曜日

秋のスプリング

久々のプチ技能講習✨

楽器の外側からは見えないところに入っている、鍵盤と連動する薄い木の板「ジャック」。
その中央にはまっている木片が、実際に弦をはじく小さな「プレクトラム(爪)」が差し込まれた「タング(舌)」。
そして、そのタングをスムーズに動かすために必要不可欠なのが、「スプリング(ばね)」。

このスプリングを入れる練習をさせてもらいました。
豚毛ではなく、釣り用のテグスで。
細かい作業で目がチカチカ…😅

スプリングの存在も意味も分かっていて、でも実際に作業してみると、少しの角度の差で動作しなかったり、穴に通す向き(順番?)もちょっと勘違いしていたり。

知っているつもりで知らないことは本当に多く…。
時々こうやって、楽器のお医者さんに教えていただくことがあると、痛感します💦

自分の手で触れたことで、次に演奏時のトラブルが起きた時、スプリングの存在もしっかり頭に浮かぶはず、だといいな。。


🔷 11/22 <英国人の音楽のたしなみ 〜王政復古後のイングランド〜> は、おかげさまで完売しました。
当日券もございません。
お越しくださる皆様、雨の予報ですので、暖かくしてお気をつけて御来場くださいませ😊

2021年11月9日火曜日

楽譜について知ろう

演奏に関わる人にとって、楽器に次ぐパートナーといえば、楽譜。
現存する世界最古の楽譜出版社、Breitkopf&Härtelは、ドイツのWiesbadenという街に本社があります。
そしてその隣街Mainzといえば、活版印刷技術を開発したJohannes Gutenbergの故郷。
活版印刷の歴史を体感できる立派な博物館があり、10年ほど前に、Mainz在住の友人に案内してもらって大興奮した想い出が😍

そんなわけで、もう明日ですが…💦

◇ パナムジカ35周年記念オンラインセミナー
世界の音楽出版社シリーズ① ブライトコプフ&ヘルテル
~ 現存する世界最古の音楽出版社、その300年の歴史と今

◆ 2021年11月10日(水) 19時~20時30分(受付開始30分前)
受講料 500円(税込)


(↓主催元の記事転載)

世界最古の音楽出版社、ブライトコプフ&ヘルテルが創業した1719年というと、日本では江戸幕府第八代将軍、徳川吉宗の時代。
ハイドン、ベートーヴェン、メンデルスゾーンらが生きていた時代に彼らの作品の多くの初版本を出版していたと聞くと、その古さのイメージがわくのではないでしょうか? 

このセミナーでは、ブライトコプフ&ヘルテル300年の歴史とともに、昨年出版したブラームス「ドイツレクイエム」を題材にして、進化を続けるその今の姿についてもお話しいただきます。
多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

動画は2019年に作成された創業300年のプロモーションビデオです。
300年が3分20秒に凝縮されています。


2021年11月4日木曜日

秋の池袋の昼下がり


晴れの特異日、11/3 は1年ぶりに、東京ニューシティ管弦楽団の古典派プログラム定期演奏会におじゃまして、今回もC.P.E.バッハに混ぜていただきました😃

鈴木秀美さんの、ユーモアとセンスと学識溢れるリハーサルは連日とても楽しく有意義で、公演当日は降り番曲(ハイドン&ベートーヴェン)のゲネプロを空っぽのホールで聴ける役得も満喫✨

1曲目だけの出番を終え、続くハイドンの出だしを舞台裏のスピーカー越しに聴きながら建物を出たら、どこからか重厚なブラームスが聴こえてきて、急激な音楽様式の変化に頭がついていかずハテナがいっぱいに…。
あとで調べたら、ホール前の野外劇場で小林研一郎さんがオケを振っていらしたそう😳
たくさんの人が足を止めて聴いていて、曲が終わると大きな拍手も聞こえ、秋晴れの下、とっても良い雰囲気の「文化の日」でした🍁


11/22 <英国人の音楽のたしなみ 〜王政復古後のイングランド〜> の公演は、客席数制限のため、早くも残席わずかとなっております。
あと数日で完売してしまうかもしれませんので、ご興味お持ちの方はどうぞお早めにご連絡ください!

※ 11/6追記:チケットは完売しました