2023年9月27日水曜日

山風のかよふ道なり

初秋には軽井沢へ、という幸せな約束が、もう何年目になるでしょうか。
特にこの夏は残暑が本当に厳しかったので、軽井沢の、落葉松の森が作る木陰と優しい風に、ずいぶんと救われました🍃

いつもお世話になっている軽井沢コルネに、ヴィオラ・ダ・ガンバ福澤宏さんの生徒さんたちが各地から集まり、朝から晩までソロとコンソートのレッスン。
チェンバロの譜面越しに、広い窓の外の木漏れ日を眺めながら、個性豊かなガンバさんたちの通奏低音をたっぷり弾かせていただきました。幸せ😚

外を歩いていると、小鳥たちのさえずりと共に、風に揺れる木々のざわめきが聴こえ、ゆっくりとしなる高い枝の動きも美しくて、なによりも尊い自然の音楽でした。

今回もコンソートにまぜていただき、トレブル(高音)ガンバ担当。
大きな体のバスガンバさんたちに囲まれて、ちっちゃなトレブルくんが愛おしくてたまらず💛

滞在2日目の夜には福澤さんとのコンサート、4日目の午後は全員出演の発表会、最後まで皆で完走!
コルネオーナー手作りの絶品ジャムと、軽井沢の地ビールを両手に抱えて、ほくほくで帰ってきました🎶

軽井沢の旅が終わると、いよいよ秋が来る、と毎年実感。。
《ひとり琴》への滑走路、スタンバイ。


🌱 出演情報 更新中

2023年9月21日木曜日

樹弦夢君がやってきた

@アトリエ響樹

《ひとり琴》に向けて、本番で使う楽器を家に運び入れてもらいました。
お久しぶりの、樹弦夢(じゅげむ)君❗️
ご覧のとおりの分割鍵盤、それもなかなか珍しい15分割、そして見た目では分かりませんが最低音エリアはショートオクターヴになっています。

コンサートの曲間でもこの楽器のことをお話しする予定ですが、せっかくなのでブログを読んでくださっている皆さんには、もっと詳しい説明を、写真付きで😉
と思っているのですが、夏バテから秋バテに移行しつつある中、ちょっとバタバタなので、旅から帰ってきたらしっかり書きます!💦

そんなわけで明日から軽井沢、土曜夜にコンサート、月曜午後に受講生発表会(助演)です。
案外近いんですよ、軽井沢🌿
コンサート情報はこちら

ピアノ伴奏をしている、横浜シティ合唱団のコンサートが、いよいよ来週末に迫ってきました。
5年前にこの曲に取り組み始めたものの、コロナ禍もあり、練習の中断や、曲を変更しての本番などを経て昨年から再開、ついに練習を終えて本番を迎えます。
私は客席から応援⭐️

ドラマティックで、本当に美しい曲の数々、メンデルスゾーンはすごい。
横浜シティ合唱団 渾身のPAULUS は、9/30(土) 14時〜みなとみらいホール。

2023年9月13日水曜日

ドラマのなかのドラマ

英国歌曲シリーズ vol.1「パーセルの劇音楽」公演、無事終了しました。
新所沢へお越しの皆々様、どうもありがとうございました🍻
(打ち上げで入った駅前のビール屋さん美味しかった😋)

当時上演されていた芝居の、劇中歌として、時には本筋とあまり関係なかったりしつつ、魅力的で粋な曲の数々を役者や歌手が歌っていたという、そこにぐぐっとスポットを当てた興味深い企画。
私も初めましての曲ばかり、小林恵さんが劇中器楽曲のチェンバロアレンジ版もいろいろと探してきてくれて、濃い1時間プログラムをご一緒できました🎶

歌のお二人が曲間に面白おかしく解説をしてくれたおかげで、とても楽しく進行していき、何よりも私がそれを受けて新発明的な即興右手(成功もあれば失敗もあり)を次々と繰り出してしまったので、歌いながらびっくりしたことでしょう…。
わいわいがやがやの、当時の芝居小屋で歌っているような気持ちになっていてくれれば💦

それにしても、会場内(建物入口から楽屋備品に至るまで)だけでなく常設楽器まで、全てがここまで一貫してデザインされているホールが、他にあるでしょうか。
堀栄蔵さん製作・望月通陽さんデザインのチェンバロ、あたたかみのある良い音で鳴ってくれました。
松明堂で弾く機会はそこまで多くないのですが、ぜひまた近いうちに会えますように。


○○のなかの○○と言えば、たしか高校生の頃、アルヴォ・ペルトの「鏡の中の鏡」という曲をヴァイオリンの師匠のコンサートで初めて聴いて感動したことを、ふと思い出しました。
いま久しぶりにCDで聴きながら、これを書いています。
なんて綺麗な音世界。

そして、日常の中の非日常へ、《ひとり琴》も、御来場お待ちしております!!💕

🌱 11/3《ひとり琴 九弦 〜鍵盤万華鏡〜》チケット発売中!
🌱 出演情報 更新しました



愛用靴ブランドMERRELLのCMに、なんと製作家の小渕晶男さんが登場されてびっくり。
美しい映像に仕上がっていて、嬉しい。

2023年9月8日金曜日

明後日!

一日家にこもって、大好きな寺尾聰さんの歌をずっと流しながら楽譜作りをしていたら、いつの間にか台風も去り、夜の帳が降りていました。

開いている楽譜と違う音楽を聴きながら、机で作業をしていると、よく家族に驚かれます😅
楽譜の音楽に入り込みながら作りたい時もあれば、ただの作業として、楽譜を見ても脳内で音が鳴らないようにあえて他の音楽を聴きながら、製本や書き込みをしたい時と、それぞれなんです…。
ちなみに製本テープはここ10年ほど、東京交響楽団のクラシックスペースで売っているものを愛用しています⭐️


明後日9月10日は、H.パーセルの誕生日かも、だそうです。
パーセルが大好きで、本当に深く勉強し、そして心底愛情を込めて音楽に接する、ソプラノ小林恵さんの渾身の企画、いよいよ明後日に開催です。
初めてご一緒するバリトン清水健太郎さん、素晴らしい声と豊かな表現力で、共演者をも存分に楽しませてくれる逸材です。

小林恵さんのパートナーで、音楽学者の高久桂さんのプログラム解説、一足早めに読ませていただき、私たちもとても勉強になりました。
ぜひ少し早めにご来場いただき、開演前に読んでいただきたいなと思います。

そして私、パーセル大好き、歌との共演大好き、通奏低音が生きがい、思う存分弾きます❗️
曲を生かすも殺すも通低次第、「パーセルの劇音楽」にふさわしい、豊かな舞台背景づくりをしたいなと思っていますし、ぜひ聴いていただきだいです。

久しぶりに松明堂におじゃまするのが楽しみでなりません。
あの空間、あの楽器、あの場所でしか出会えない音楽を、ぜひ皆様お誘い合わせの上、味わいにいらしてください。
13時30分〜の回は、まだお席に余裕ございます😌

🌱 出演情報 更新しました