2019年6月27日木曜日

新譜の御紹介

《XII Solos à Traversiere avec la Basse chiffrée,
faits par Telemann》
テレマン:フラウト・トラヴェルソの為の12のソロ
(ハンブルク 1734年)

 片岡博明 フラウト・トラヴェルソ
 福沢宏  ヴィオラ・ダ・ガンバ
 山縣万里 チェンバロ

収録:2018年4月28-30日、5月2-4日
   碧南市芸術文化ホール エメラルドホール
HR-01-1 HR-01-2 定価¥5,500+税(CD2枚組) 

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一昨年の公演を経て、昨年の新緑美しい季節に1週間かけて録音したものが、ついに形になりました!
録音風景と思い出の記事
このCDに収録したのは、18世紀のドイツを中心に最大級の知名度を誇り、今なお名曲の数々が世界中で愛され演奏され続けている大作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマンが遺した、フラウト・トラヴェルソ(当時の木管フルート)をソロに据えた『12のソロ』。
驚くべき多作の人であったテレマン、特別な曲名が付けられていないこのような器楽曲は、どうしても数ある有名作品の陰に隠れがち。
しかし、なかなか演奏される機会のないこの作品の完成度、密度、美しさは、超一級品であり、それらを余すところなく収録したこのCDは大変貴重なものとなりました。

🌟 この作品を再発見して、12曲(全48楽章)全てを研究・校訂し直して楽譜を作成し、プロジェクト(録音&公演)をリードしたのは、名古屋を中心に広く活動を続けていらっしゃる、フルート奏者の片岡博明さん
🌟 ソロと「対話」しながら雄弁に音楽を形づくる通奏低音をご一緒したのは、CD《マラン・マレ:ヴィオル曲集 第3巻》や、トリオコンサート「粋」シリーズなど、日頃から様々な場面でその深みのある素晴らしい演奏を聴かせてくださる、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の福沢宏さん
🌟 録音エンジニアは、こんなにチェンバロや古楽器の音を美しく録れる人を他に知らない、最高の音を形にしてくださるトーンマイスター、濱瀬祥さん。
🌟 つきっきりでチェンバロのメンテナンスと調律、そして場の雰囲気を完璧に整え、常に演奏家たちの支えとなってくださったのは、調律師の加屋野木山さん
🌟 ユニークでとても興味深いCD解説を執筆してくれたのは、通奏低音組合のブレーンであり、演奏家仲間から「歩く音楽辞典」と称される、リュート奏者の坂本龍右さん

2017.12 録音前の名古屋公演
他にも多くの方々のサポートをいただき、無事、形にすることができました。
ご興味を持ってくださいましたら、是非、片岡さんへ直接ご注文ください!
flauto@athena.ocn.ne.jp(件名に「CD注文」と明記の上)
私の手元にも若干枚数ございます。
(CD店等では販売されません)

入魂の録音、多くの方々に聴いていただけますように😊
(ホームページの参加CDページにも情報追加しました!)

2019年6月22日土曜日

夏至の夜と ゆきだるま

先週の日曜日は、東京女子大学クワイヤのコンサートにオルガンで参加させていただきました。
会場は、歴史ある大学の敷地内に点在する、文化財登録された戦前の建物のうちのひとつ、この素晴らしいチャペル✨
ため息の出る美しさと、品格漂う格好良さ、ただただ見惚れるばかり。

演奏中はステンドグラスから差し込む綺麗な光で手元や楽譜が染まり、学生さんたちの若々しく力強い合唱がチャペルに響き渡って、忘れがたいひとときとなりました😍

東京女子大学クワイヤは1955年創立、以前何度かオケでご一緒した早稲田大学・日本女子大学室内合唱団は1960年創立、そして私が大学時代ずっと籍を置いていた(どころではなく学生生活そのものだった)東京藝術大学バッハカンタータクラブは1970年創立。
あらためて、本当にすごいことだなぁと思います。
みんな、卒業後の人生にもずっと、音楽が寄り添って支えとなりますように💛


🌱 7/24 Collegium Musicale vol.4
《ヴィヴァルディとゼレンカ 18世紀の教会音楽》
  チケット好評発売中❗️

2019年6月15日土曜日

Purcell Project 2019 - I

ー パーセル・プロジェクト 祝⭐️10周年 ー

至福のひととき、まずは「様々なアンセム」公演が無事終了しました!
本当にたくさんの御来場をいただき、会場がとてもあたたかい雰囲気で包まれていたように思います。
どうもありがとうございました💛

今回は、これまで取り上げてきた多くのアンセムの中から是非もう一度演奏したい珠玉の名曲たちを集めた、いわばベスト版。
昨年の福岡公演も経て再々演のプログラムでしたが、何度弾いても新鮮な驚きと感動に包まれ、パーセルの音楽の奥深さに魅せられて…幸せです。

次回公演は10月31日、満を持しての、歌劇《アーサー王》❗️
詳しい公演情報や、これまでの記録、写真など、こちらのページをぜひご覧ください😊
チラシには載せていませんが、パーセル・プロジェクトでは初めて、チェンバロとオルガンの両方を弾かせていただくことになりました。
場面ごとにいろいろと色付けができると思うので、とっても楽しみです♪
豪華な演奏会になると思います、どうぞご期待ください!

2019年6月7日金曜日

季節は移り

いよいよ梅雨入り。
雨の音が好きなので、好きな傘と雨靴をお供に、紫陽花を愛でながら、この季節もまた楽しもうと思います🌱

今週は芍薬を家に飾っていて、毎日とても良い香り!
間近に迫ったパーセル・プロジェクト公演チラシの白薔薇と構図が似てるなぁ…と思って、撮ってみました😄
今年は結成10周年記念で2公演ありますが、1回目の今月の公演は4年ぶりに、声楽とオルガンだけで、研ぎ澄まされた珠玉の作品 ー声楽芸術の結晶ー をお届けします。

オルガンを弾く時はいつも、自分の体全体が広い空気の通り道になって、指先を介して空間〜体〜楽器が大きく呼吸するような感覚になるのが、すごく心地良い。
歌とオルガンはどちらも気鳴楽器、とりわけパーセルの作品を素晴らしい歌い手さんたちと共に奏でる時の一体感は特別です。
一人でたっぷり通奏低音、責任重大な幸せいっぱい、がんばります💛
10月《アーサー王》公演とのセット割引券販売も間もなく終了ですので、両方聴いてくださるという方は、どうぞお早めのお申し込みを!!