🔰 第一段階
スケジュールどおり15日で合宿を終えるためには、7日目の修了検定(技能)&学科試験に合格して仮運転免許を取得しなければならず、そのためには6日目最後のコマでみきわめ(技能が修了検定を受けるレベルに達しているかの判定)を通過しなければならず、さらにそれより前に効果測定という、学科の模試に100点中94点以上で合格しておかなければなりません。
効果測定はたしか9回までチャレンジできて、問題は3種類あるので、全部の問題を順番に経験すれば勉強になるから、1周して4回目辺りで合格を目指しましょう!と初日に説明を受けたものの、学科教習は1日に2〜3コマ、でも出題範囲は第一段階の全て。
自力で勉強して空き時間にどんどん受けていかないと絶対に間に合わないことが分かり、初日夜からとにかく教科書を読み込み、問題集と、自室のPCでできる練習問題をひたすら解き始めました💦
技能教習は1日2コマまでと法律?で決まっていて、合宿はその上限を毎日順調にこなすことで15日間で全てを終えられるスケジュール、つまり補習がつく=延泊。
ここからプレッシャーとストレスで常に吐きそう&泣きそうな日々がスタート。
どんなに延びても最大でプラス3泊が限界というスケジュールで、私は合宿に来ていました。
その後は変更できない仕事が入っているので、絶対にそれまでに卒業して帰らなきゃいけないのに、早くも2日目で補習がつくなんて…もうこれ以降はひとつも落とすわけにいかない。
技能は空き時間にシミュレーターなどで自習できるだろうと勝手に思い込んでいたんですが、そんなことはなく、教習の時間内、つまり1日たったの100分間だけで慣れていくしかないという絶望感。
もともと不器用だし、初めてのことの飲み込みも遅いし、若くもないし…とネガティブモードが心を支配する。
だけど落ち込んでいる暇はない、とにかく自力でできること=学科をやろうと、部屋でひたすら勉強🌀
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3日目辺りから、同日入校の仲間たちと少しずつ会話するようになり、同じく補習がついてしまった子と悩みを打ち明けあったり、順調に進んでいる子の技能教習を窓越しにまぶしく見学したり…一日中ため息が止まらず。
そんな中、とりあえず一度試しにと受けてみた効果測定でなんと94点をとり、あっけなく1発合格!
そういえば試験は一夜漬けタイプで、文字情報の短期記憶はわりと得意だったことを20年ぶりに思い出した😅
とはいえ、受かってしまうと残り2種類の問題を見られないのが残念、、しかも4日後の学科試験まで気を抜かずに勉強を続けなければいけないから、あまり喜べず…。
毎日技能教習前には緊張で手が冷え切って心拍数が上がり。。
それでも先生方の様々なアドバイスが少しずつ、じわっと脳に届き始めるようになって、運転するということに慣れてきたかななんて思ったり(今思い返すと、せいぜい20km/hで精一杯コース内を走ってたんですが…)。
安全確認、合図、目視、安全確認、合図、目視、もはや呪文。
第一段階後半は、6日目のみきわめに向けて復習を重ねていくので、きっとこのままいけば最後に巻き返せるのではと淡い期待をしつつも、夜は勉強のやめ時が定まらず遅い就寝、眠りにつく直前まで脳内で運転し、朝は早いと5時台に目が覚めてしまってすぐさま脳内で運転、相変わらず吐き気はとまらないわ、一気に白髪になる夢は見るわで、まぁストレスの極み😨
左折や左カーブは一向に上手くならず、キープレフトがとにかく苦手で、コツをつかめないまま5日目まで終了。
優しく丁寧に教えてくださる先生、寡黙で緊張感のある先生、強いダメ出しにも嫌味がないかっこいい先生、良いところを見つけて全力で褒めてくださる先生(落ち込んでるから嬉しくて泣きそうになる)、タイプも個性もいろいろ、学科教習もそれぞれ工夫されていて面白い。
仲間うちでも、あの先生良いよねとかちょっと怖いよねとか、話が出るようになってきました。
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6日目の技能教習1コマ目、なんとか無事こなせたので、次のみきわめに間に合うようにきっとここで補習分おまけしてくれるよね?と期待していたら、とても真面目な若い先生に「1つ補習ついてるので延泊ですね」と言われて絶句。。
仕事があって…と必死で声を絞り出したら、そうですか〜まぁ試験受かるかどうか分かりませんよ?と言いながらも2コマ分の数字を進めてくださいました。
おかげで、次のコマはみきわめ🌸
ここでとても穏やかな優しい女性の先生にあたり、失敗せずにできると隣で静かにうなずいてくださるのが見えて、神様かと…そしてどうにか「みきわめ良好」をいただき、6日目を終えることができました。
ほんとは第一段階のうちにもっと冒険し失敗しながら教われば良かったし、そもそも命に関わる運転免許の勉強を、焦って日数ばかり気にしてやるのはどうなのよ、と落ち着いた今は思いますが、ただただ必死でした😣
🔰 仮運転免許取得
とうとう7日目、同日入校の9人中6人がこの日、修了検定を受けることに。
担当の先生が、私たちは皆さん全員に合格してほしいと思っていますし、敵ではありませんから、安心してがんばってくださいねと言ってくださって、少し空気が和らぎ…。
もうここまで来たら後戻りできない、コンサート本番だと思って、落ち着いて精一杯やろう!と覚悟を決める。
先生=検定員が不正をしないよう第三者が立ち会うためということで、後部座席に次の受験者を乗せ、初めて先生以外の人を乗せる緊張感が加わりながらも、なんとか指示通りに第一段階で教わった諸々をこなして終了。
待合ロビーのモニターに結果が映し出され、全員合格で歓声が上がる!
そのまま学科試験、これもまた全員合格し、みんな揃って仮免取得!
心底きつかった1週間を労おうと、初めてカフェに行ってケーキを食べ、夕方からは早速、初めての路上教習へ。
こんな状態の素人を路上に出すなんて絶対まずいよ…とみんなで言い合うも、ついにその時が来てしまった。
まずは車の点検方法のレクチャー、1週間ずっと視界に入っていたはずなのに初めて存在を認知する、ボンネットを開けるレバーやライトをつけるボタン、オイルの点検やいろいろな液体についての説明を受けるも、全然覚えられず…。
暗くなり始める時間帯に雨も強まる中、心臓バクバクで、いよいよ路上へ☔️
自分でもびっくりでしたが、走り始めたこの時の気持ちを一言で表すなら、感動。
とにかく嬉しくて、驚くほど楽しくて、あっ人生が変わる!と強く感じたのでした。
教習所内の狭いコースではただの恐怖体験だった40km/hも難なくクリア、周りが広いと楽なんだと分かり、流れの中で運転する感覚もすっと入ってきて、未知の領域だった60km/hもあっという間にクリア😳
あんなに苦労していた右左折だの何だのも、急にできるようになってしまった。
今思うと、まずは路上に慣れるように、細かい指摘をせず走らせてくださったのだと思います。
この日の緊張と感動、人生が変わったこの1日を、この先もずっと覚えていたいなと思いつつ、喜びを反芻しながら、7日目にして初めてこの夜は安眠できました。
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