2019年3月25日月曜日

楽譜のものがたり

横浜シティ合唱団の《マタイ受難曲》、無事終演しました。
たくさんの御来場と御声援、そして素晴らしい共演者の皆様、ありがとうございました!
来年度は4月下旬から練習スタート、メンデルスゾーン《聖パウロ》です♪

今回リハーサルから本番までの3日間を密にご一緒した先輩チェンバリストと、「楽譜の話」をしました。
私たち鍵盤楽器の通奏低音奏者は、基本的にはパート譜ではなくスコアを使い、低音部の旋律に書き足されている(または自分で書き加えた)通奏低音の数字を元に音楽を自分なりに組み上げ、即興的に立体化させて演奏する、という作業をしています。
様々ある中でもとりわけバッハの通奏低音は複雑で、深くて、難しくて、演奏時間3時間の《マタイ》ともなると、これまで勉強し演奏してきた膨大な書き込みに溢れた分厚い自分のスコアはもはやひと財産、何ものにも変えがたい宝物です。
そのスコアを「いつ更新するか」という話。答えはないんですけどね…
もっと大判の見やすい楽譜に早く買い換えたい気持ちもありつつ、購入してから16年間の歴史と思い出と、演奏の助けとなる書き込みが詰まった、年季の入ったスコアを引退させて、真っ新なスコアと対峙する一大決心がつかず…まだ当分は現役でがんばって欲しいです。。

楽譜つながりで、今週の「フランスバロックの粋」の話も。
ご覧のとおりの美しい楽譜を使って演奏します💕
ひとくちに同時代のフランス人の手書き楽譜と言っても、それぞれに独特の雰囲気と個性があって、現代の印刷譜とは違った喜び、インスピレーションを与えてくれます。

おかげさまで残席わずかとなりました、ご予約はお早めにお願いいたします😃

🌱 チケット発売中 🌱

2019年3月29日(金) 19時開演(18時30分開場)
《フランスバロックの粋 〜 美の陰影》