2025年10月15日水曜日

急に寒い…

年を追うごとに、曲のテンポ設定が少しずつ遅くなっているような…何年も前に弾いた時の、時間のメモを見てびっくりしたり。
チェンバロの個体差やタッチの状態を敏感に感じ取ろうとすることはいつもすごく大切で、その楽器の最高の音を引き出したいと思いながら弾いていると、結局は8フィート1本で弾くのが一番心地良く、全部それでいいんじゃないかと思ってきてしまう…とはいえ、聴く人にとって楽しめる変化をつけるためにストップ計画をいろいろ練ったり。
そんな昨今。

先日アイゼナハ音楽院の秋の発表会が無事終わりまして、チェンバロの皆さん、そしてアンサンブルでご一緒した皆さん、本当に頑張ってくださいました。
きっとそれぞれに緊張や興奮もしつつ楽しんでくださったはず。
次回がもう待ち遠しい!

最後の講師演奏という緊張感のあるコーナーでは、軽井沢に引き続きマルシャンを。
もはやちょっとしたマイブーム。
いつかまた、じっくりね。

《ひとり琴》2週間前を過ぎ、いよいよ本番楽器をお借りしての練習を開始!
楽器にヒントをもらうことはとても多くて、一気に練習の密度が濃くなり、焦点が合い始めます。
しばらく弾いてちょっと飽きると、美しい木や装飾を観察し出して、またあっという間に時間が…。

13時開演:完売 ありがとうございます!
16時開演:残席わずか どうぞお早めの御予約を!


これが終わると来月にはまた楽しみな本番が立て続けにあり、その中のひとつが(六花亭オタク念願の)真駒内六花亭ホールでのコンサート🌺
11月に入ったら、六花亭愛に溢れた熱い長文と共に宣伝を、と思っていたら、なんと公演1ヶ月以上前にも関わらずチケットが完売したとのこと…札幌の音楽ファンが六花亭へ寄せる信頼の証ですね、素晴らしい。

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2025年10月8日水曜日

触れる

今日ついに金木犀の香りを捕捉!
嬉しいなぁ、秋が来ましたね😌
夕焼けが美しくて足が止まるし、夜はベランダに椅子を出して、のんびりと月見酒…良い宵。

音楽をやっている(楽譜を読む)人は、電線を見て五線譜を思い出すことがあるのでは。
送電塔があると、電線もいっぱい。
鳥がドに留まってるなぁとか、月がラの音だなぁとか。

とはいえ、楽譜が5線で表されるのが普通になったのは、実はバロック中期辺りからなのです。
写真左の楽譜はイタリアのG.フレスコバルディ(1583-1643)のトッカータで、右手は6線、左手は8線。
右の楽譜はドイツのJ.J.フローベルガー(1616-1667)のトッカータ、こちらは右手は6線、左手が7線。

見慣れないとびっくりしてしまうし、これでパッと弾くのは難しいですよね…私もまだ全然慣れません。
この2曲は今度の《ひとり琴》で演奏しますが、使っているのは現代の五線譜です😅
にしても、フローベルガーの楽譜の飾り文字、本当に手が込んでいて美しい。

記譜法や調性の仕組みがだんだんと規則化・統一化されて、(いわゆるクラシック音楽の)地盤を固めたとも言える、バロック期の音楽の流れを追体験するのは、つくづく面白いなと思う毎日です。

🌟 10月26日《 ひとり琴 十一弦 〜琴線〜 》🌟
おかげさまでチケットが残り少なくなってきました。ぜひお早めにお求めください!


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